知床五湖は聖地です。他にだーれもそんな事、言っていませんが、私は聖地として充分な土地だと思っています。
しかし冬の北海道は厳しくて、厳寒期はどこもかしこも場の氣が凍結していて・・・五湖も例外ではないんですが、その分、五湖の懐で遊ぶという、特別な体験が出来ます!
それが冬のスノーシュー・トレッキングツアー。
ただ歩くだけかと思っていたら、ガイドさんの説明あり、ビニールを使ってのソリ遊びありの、結構、楽しいアトラクション!そして・・・五湖の氣は、周囲の他の場所と比べると、凍結しきってもいません。ちょっと動めいています(笑)
冬の知床五湖に入るのに必要な事
ガイド付きツアーを予約しないと、入れません
冬の知床五湖に入るには、ガイド付きツアーに申し込む以外にありません。道も閉鎖されているので、個人では勝手に入れません。
まずはツアーに申し込みましょう。
ツアーに申し込みさえすれば、後はガイドさんがホテルまで送迎してくれます(ウトロに泊っている場合)ので、楽々です。

服装など
ダウンジャケットに、防寒パンツ、手袋、帽子と、寒さが厳しい日ならマスクかフェイスガードがあるといいです。中もセーターやヒートテックで防寒を。
水やカメラなどの荷物を持ち歩きたい場合は、途中、アトラクションもあるので、両手が空くリュックが現実的。まぶしいのが苦手な方は、サングラスを。
スノーシューは無料で、スノーブーツは有料(500円)でレンタルしてもらえます。
トイレ
駐車場に簡易トイレが設置されていました。コースの中にはありませんので、トレッキングに入る前に事前に済ませましょう。
ツアーの所要時間は2時間半くらいです。女性は寒いとトイレが近くなる方も多いと思いますので、使い捨てカイロを下腹部に貼るなどで対策しておくといいですよ。
では、五湖へ出発~!
まずは五湖の入り口でコースの説明です。
この看板に書かれているのは「夏のコース」。
冬のコースも基本的にこのルートですが、湖ふちを歩くんじゃなくて、凍結している湖の上を歩いて行きます。
なぜそうしているかと言うと、冬の間に夏の散策路を踏み固めてしまうと、雪が硬くなって雪解けが遅くなるから・・・なんだそうです。
ショートカットで時短・・・じゃなかったのね。
ガイドさんを先頭に進む一行。
この日は日本人に混じり、1組の中国人親子が同行。これがかなりのマイペースさで、私は途中で笑けて来ました・・・(笑)。この時期、春節(旧正月。中国では大型連休)と重なるので、中国人、多いです。
アトラクション1.雪のシャワー
一同の中から、フード付きの服を着ていた人を、一人、選び出したガイドさん。
このように、木の下に入るように指示し・・・
木を揺らすと、この通り!雪シャワー。
私もフード付きだったので、やってもらえました。猛吹雪の中にいるみたいでした。
木々や動物達の息吹
木々の中を歩いていく五湖トレッキングは、木々達の発するエネルギーがあるので、ゆったり動めいている感じがしたんですが、木だけじゃなく、動物達も動いています。
これはキツネの足跡。
こちらはネズミ。とっても小さいです。ガイドさんの説明のお陰で、この2種類と、鹿の足跡の区別はつくようになりました。
熊さんは冬眠中ですが、秋に残していった爪あとがしっかり・・・記録写真を撮るガイドさん。
知床五湖は、5つの湖があるので「知床五湖」。
夏は熊が活動しているので、5つのうちのどこかは入れない場合が多いです。冬は彼らが寝ている分、五湖、全部、入れます。
途中、中が空洞の木があって、覗かせてもらいました。
まるで宇宙を見上げるよう・・・ 空洞だけど、木はちゃんと生きているんだそうです。すごいなー。
アトラクション2.ソリすべり
そして、こーんな楽しいアトラクションも!米袋のビニールなどをお尻にしいて、雪の坂道を滑走。
道民は子供の頃、1回はやった事がある遊び。
なつかし~!童心に帰ります。
水や噴石、海など、多彩な自然
湖ふちで水が湧き出している所は、凍結していません。ここで最初からずっと「マイペースだなぁ」と思っていた中国人親子のお母さんが、水に落ちるという事件が!(笑)
スネまで浸かっただけでしたが、極寒の季節に水に濡れると、時にとんでもないことになります。幸い、防寒着が結構、防水になっていたようで、本人は「濡れてない(中国語)」と言っていましたが・・・
大丈夫と聞いて、また内心、笑けてきた私・・・(←ヒドイ)
終盤、二湖をすぎたあたりで、こんな噴石がゴロゴロしている所が!ここではもう、水に落ちたお母さんを気づかって、ガイドさん、説明してくれなかった(笑)
一湖を通り過ぎると、夏にはここまで見ることが出来ない、オホーツクの海が。この日はウトロには流氷が接岸していたので、海も真っ白です。
夏に通った、一湖までの高架木道。
夏は静けさといい何といい、最高だった一湖の氣も、さすがに凍結中。
やっぱり冬の北海道は童心に帰る。そしてフォトジェニック
そんな訳で、ゆったり密かに冬でも生きている五湖の氣ですが、北海道の冬の野外での観光は、童心に帰ることが出来る楽しい体験って側面の方が強いです。
普段、山歩きなんかしないので「2時間半も歩けるのかなぁ?」と心配だったんですが、途中、景色を見るのに止まったり、アトラクションが入ったりなので、ぜーんぜん平気で、あっという間でした!
そして雄大な景色!
知床連山も雪化粧で、とっても美しく、清々しいです!
ビューティフォー
今回のお泊り・知床プリンスホテル(キキ知床)
今回のウトロのお泊りはこちら。
↑18年4月のリニューアルに向けてとーっても頑張っている最中のようで、サービスもお部屋も申し分なかったです!
お任せプランだったのに、新しくなったばかりというお部屋に案内して頂けました。
カメラのこっち側には、大きなソファーセットも。とーっても広いツイン!もちろんトイレとバスも新しくてピカピカ。コスパ最高!!
朝風呂に入る事を考えてなのか、バスタオルとフェイスタオルは、1名2セットづつ用意されていました。これ、すごい嬉しい!
それに、写真のスリッパクリップが。
これを大浴場で自分のスリッパに付けておけば、他人のを間違って履いてしまうことがないという、すばらしい気使い。もうここまで大満足のいたでりつくせり。
ここを連泊にしなかったことを後悔したんですが・・・
唯一の難点は、集合暖房である程度の室温を保つようになっていたのか、空調を切っても、部屋の温度が全然、下がらなかったこと。そうなると、ホテルの布団って厚いので、残念ながらすごい眠ずらかった・・・。
相変わらず、案外、フツーの旅館が合う、庶民の私が悪いのか・・・(TT)
プリンスホテルの側の夕陽台
このプリンスホテルのすぐ側に、夕日の名所である「夕陽台」という所があります。

グーグルアースより
夏はこの通りの人だかりになるらしいですが・・・
冬のこの日の人出は、この後、もうちょっと増えましたが、夏の1/10でした。
むちゃくちゃ寒い(TT)ながら、夕暮れ時まで粘り、美しく撮れましたv
美しい景色を撮りたい方には、冬は川湯温泉も超オススメです!
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道東の超おすすめ観光ポイント、弟子屈町。 摩周湖あり、屈斜路湖ありで、温泉ありで、火と水と風のエネルギーが強烈に混在する稀なるポイント。 ・・・なんで ...
では、今日も読んで頂いて、ありがとうございました。