北海道以外の神社仏閣

水天宮・なぜ天之御中主神を祭っているのか?

投稿日:2019年5月13日 更新日:

野暮用で東京へ行っていたんですが、水天宮に立ち寄らせて頂けました。

パワスポ目的でも撮影旅でもなかったので何も調べずに出かけ、現地で偶然、発見した水天宮。そのまま何も知らずにお参りさせて頂き、空港での空き時間にググると、天之御中主神と、あの壇ノ浦の安徳天皇をお祭りされているとの事で・・・

 

なぜ水天宮が天之御中主神様を?と言うのに興味を惹かれ、帰宅してからもっと詳しく調べました。

それにしても都会の神社は、まず造りが驚きだったです。

 

近代構造物の上に乗っている、木造りの立派なお宮!

水天宮に立ち寄ったのは、水天宮前駅から地下鉄に乗ろうとしていたら、その名の通り水天宮を発見したから(笑)

最初は、「なんだろう、この入口に一杯、人がいるところ。何かの施設?」と、よく観察すると・・・

 

私が「何の施設だろう?」と思った構造物の上に、立派なお宮の屋根が!

 

おおお!これは絶対、いい感じの神社!そっか!これが水天宮だったんだ!

と理解し、正面の入口らしき方へ周ってみると・・・

 

驚愕の造り!

ホントーに近代構造物の2階にお宮が乗っている。さすが東京。

 

構造物の階段の壁には、どうやら右大臣、左大臣を思しき人形。

この階段のエントランス(?)は、鳥居扱いなんでしょうか?一礼とかしなくていいんでしょうか??どうしたら?

 

階段を登りきると、現れる水天宮のお宮。

境内は妊婦さんと生まれて半年はたたないだろう赤ちゃん連れで賑わっていて、すぐに「安産の神様なんだな」って事は分かりました。本殿横にも山ほどのベビーカーが(赤い矢印部分)。

 

とにかくこの構造に本当に驚きました。

驚いたので帰宅してから水天宮のサイトを詳しく拝見させて頂いたら、お宮の下の構造物は、巨大な免震装置だったんですね!すごい。

水天宮の施設の案内ページ

 

境内には弁財天も。

 

とてもキレイで新しい感じのお宮。平成28年に新築改装されたそうです。

 

私はホントに何も知らなかったし、安産祈願も縁のない事だったので、「水天宮って言うんだから、水の神様なんだろう」と、「日本の水が清らかでありますように」と、お参りさせて頂いたんですが・・・

 

 

なぜ天之御中主神?水天宮って、何?

神仏分離で祭られるようになった天之御中主神

古事記の中では最初に登場する神であり、天の中心の神さまである天之御中主神を祭っている神社は、そんなに多くはありません。

なぜなら古事記にも最初の登場以後は何も記されておらず、言ってみれば「出てきてそのまんま、退いた神さま」なので、中世までは信仰の対象であった形跡もないそうです。

 

でも現在では少ないながら、天之御中主神を祭っている神社があります。その理由は明治になっての「神仏分離」

江戸期までは神社は仏さまも一緒にお祭りしている所が多く、私が知っているところでは北極星の神格化である妙見菩薩を祭っていた神社が、「北極星は天の中心 = 天の中心である天之御中主神を当てはめる」という経緯で、天之御中主神を祭神にしたものがありました。

 

だから水天宮の天之御中主神も、きっと神仏習合→神仏分離という経緯が関わっているんだろうな~と思ったんですが、

水天宮の場合は妙見菩薩ではなく、元々が「水天」なのです。

 

 

水天・仏教の仏様

私は水天宮という言葉は「水・天宮」だと思っていて、「天宮って、何?」という謎の勘違いをしていた為、最初、ピンと来なかったんですが、ネットで検索するうちに「元々は妙見菩薩や水天を祭っていた神社で天之御中主神を祭っている」という記述を複数、発見し、「そっか!”水天・宮”だったんだ!」と、やっと合点がいきました。

 

 

水天

水の神であり、竜を支配するとされる。もともとはインド=イランの古いアスラ族のヴァルナである。 諸ヴェーダにおいて、ヴァルナは重要な位置に置かれ、天空神・司法神(=契約と正義の神)・水神などの属性をもたされた。ヴァルナは西方ではアフラ・マズダーとなりゾロアスター教の最高神となる。

しかし東方ではブラフマン(梵天)に始源神としての地位を奪われており、さらに後には死者を裁くヤマ神に司法神としての地位を奪われ、水神としての属性のみが残った。仏教に取り入れられた頃は、仏教における十二天の一つ、西方を守護する「水天」となった。

(ウィキペディアより)

 

そうだったんですね~。弁財天や韋駄天と同じ、仏教の天部の「水天」だったんですね。

水天が天之御中主神と同一視されるようになった経緯は、元々はインドの最高神だったヴァルナからの発想であるようです。

 

 

水天は、入水して亡くなった菩提を弔うために祭られていた

水天宮の総本山は日本橋の水天宮ではなく、福岡県久留米市の水天宮です。この久留米市の水天宮の由来は、お宮の公式サイトによると・・・

 

安徳天皇の母である高倉平中宮に使えていた女官、按察使局(あぜちのつぼね)伊勢は寿永4年(1185)、3月24日壇ノ浦の戦いの後、千歳川(現筑後川)の辺り鷺野ヶ原(さぎのがはら)に遁れて来て、建久初年(1190)初めて水天宮を祀った。

伊勢は後に剃髪して名を千代と改める。周辺の民に請われ加持祈祷などを行っていたところ、霊験あらたかであったため、尊崇するものが日増しに多くなり、尼御前と称えられ、当初、水天宮は尼御前神社と呼ばれていた。

全国総本山 水天宮 より)

 

との事で、水属性の仏様である水天が入水して亡くなった方を弔うために一緒に祭られる仏様だった為、安徳天皇と一緒にお祭りされたのが、水天宮の起こりだったんですね。

安徳天皇をお祭りしているので、「宮」が付くんですね。

 

・・・それにしても、なぜ安産祈願なんでしょう?単に水天が水属性だから?

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