各カメラメーカーによって、「撮って出し」の色味って、結構、違います。


SONYの撮って出しの色はやや青みがかった、ちょっと地味系の色。カメラ業界でもそんなに評判は良くないんですが・・・色味の調整はすごく簡単に出来るので、ぜひ、自分好みに調整して撮って下さいね!
「ホワイトバランスをオートから晴天にする」とか、そういうレベルを超えた調整が、簡単に出来るんですよ~。
この記事では、初心者向きの調整方法と、上級者向きの調整方法を、それぞれ紹介しています。
ココがポイント
以下の操作方法は、α6000のもので説明しています。他の機種では、若干、違う部分があるかも知れません。
目次
初心者向き、超カンタンに色味を調整する方法
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1保存形式をJPGEに
MENU > 撮影設定1(カメラマーク) > 画質 で、ファイン or スタンダードを選択しておいて下さい。この2つがJPGEのみの保存形式になります。
ステップ3の機能はJPGE保存でないと使えませんので、最初に変えておきます。
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2撮影モードを「おまかせモード」に
カメラ上部の撮影モードダイヤルから、おまかせオート(緑のカメラマーク)か、プレミアムおまかせオート(オレンジのカメラマーク)を選びます。
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3簡単な操作で好みの設定にして撮る(マイフォトスタイル)
コントロールホイールの下の部分を押す(上記の赤い丸い楕円のある部分を押す)と、このような表示が出ます。
それぞれ、背景をくっきりさせるorボカす、明るさ、色温度(ホワイトバランス)、彩度(鮮やかさ)と、最後がトイモードと並んでいますので、コントロールホイールを使って好きなように調整してみて下さい。面白いですよ。
コントロールホイールは、こうなっています。

私はホントの最初はこれしか使えなかったですが・・・
それでもこんな写真を撮っていました(^▽^
日中、明るい所での撮影なら、これでもまったく問題なかったです。(暗い所で「おまかせオート」にしていると、ISOが高くなりすぎて画質が荒れる・・・という問題が出てきてから、プログラムオート(Pモード)へと移行していきました)
上級者向き、カスタムホワイトバランス
どのメーカーのカメラに付いている、通常のホワイトバランス、オート、太陽光(晴天)、日陰など・・・のモードも、もちろんSONYのカメラにも付いています。
それを利用していて事、足りているうちはいいんですが、「どうしても、合わせたい被写体の色に合わない」などの場面が出てきましたら、カスタムホワイトバランスを使って下さい。
SONYのカスタムホワイトバランス、すごく細かく設定できて、しかも直感的に分かりやすいです。
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1Fnボタンを押し、ホワイトバランスを選択
Fnボタンから、ホワイトバランスを選択します。初期値はAWB(オート)になっています。
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2「色温度・カラーフィルター」を選択し、設定
ホワイトバランスの項目の中から、「色温度・カラーフィルター」を選択します。(カスタムホワイトバランスそのものより、こちらが使いやすいです)
「色温度・カラーフィルター」を選択したところで、コントロールホイールを右へ進むと、まず「色温度」が変更出来ます。
好みの色温度に設定できたら・・・
次のもう一度、コントロールホイールを右へ進むと、今度は色味の調整が出来ます。ここがものすごく細かくて、分かりやすいです。
モニター上の色も連動していますので、好みの色合いに調整して下さい。
こうして現場で空の色に合わせて撮ってきたのが、こちらの夕焼けです。
撮って出しの「浅い青」だって、なかなか良いと思う
SONYの撮って出しの色
そんな訳で、SONYの色味が気に入らないなら、ご自身で設定して撮って頂ければと思うんですが、
私自身は、撮って出しの「浅い青」も、なかなか好きです。
夕景、朝景には、その「浅い青」がほんのり乗るのが、よく合っていると思います。
これも、アプリコット色の花に浅い青が乗った感じが、とっても爽やか。
緑も爽やかです。
インスタ映えなら、Canonの色味だけど・・・

Canon G7X mark2で”撮って出し”
写真を始めたホントの最初の頃は、インスタで見る、Canonの鮮やかな色がキレイだと思っていました。
実際にコンデジのG7X mark2を手にしてみても、定評のある「赤」の美しさは、確かに綺麗。
でも見慣れてくると・・・どーも不自然って、感じちゃうんですよ。
やっぱり最初「キレイで充分じゃん!」と思っていたHUAWEI(スマホ)のAIを使った画像処理が、段々、わざとらしくて嫌になってきたのと、同じ感じがしています。
G7Xはコンデジなので「サッと撮れて、サッとアップ出来る便利さ」は歓迎できるのでいいんですが・・・
私は「本気撮り」で撮ったものは自分で好きに調整したいので、カメラに勝手に処理されちゃうのは、いらないお世話なんですよ。
よく「Canonの色はそのものを忠実に再現するのではなく、人の記憶にある美しい色を再現する”記憶色”。Nikonのは逆に、現場に忠実な”記録色”」って言われるんですが、そういう意味では、SONYのは断然、Nikon的ですね。

私はSONYを使っていて「どーにもならない程、人肌が汚く撮れて困った」なんてことは、一度もないです。レタッチで充分、カバー出来ちゃいますよ~。むしろ色白の友達なんか撮ると、透明感はとてもきれいです。