熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の、三社を合わせて「熊野三山」と言います。
「三山」と「山」が付くだけあってただの神道の神社に留まらず、その上に修験道の歴史が乗っていて、神仏習合の歴史を今に伝えています。
この三山の中で、私が一番、「御神氣、濃い」と感じたのが、熊野本宮大社。熊野の中心地だけありました。この記事では本宮のレポと、すぐ側の大斎原の事を書いています。
緑濃く、風格があった熊野本宮大社
本殿への参道
こちらが入口の鳥居。写真では小さめに見えてしまいますが、なかなかの大きさで、さすが、熊野の中心地の風格です。
鳥居を入り、本殿へと続く階段。
振り返った図だと、こちらもなかなかの階段なのがお分かり頂けるかと思いますが、那智大社の階段を体験してしまったので、このくらいぜーんぜん平気に思えてしまいます。
階段手前の左側には、立派なお休み所がありました。こういう所で休みたいんですけどね~・・・なんたって胃が弱いと、スイーツもコーヒーも鬼門なので、いつも素通りです(TT)
那智大社同様、この参道も熊野古道の一部なので、途中、熊野古道を歩いてきた穢れを払う、祓戸大神などもお祭りされていました。
手水舎
神門・授与所・拝殿
階段を登りきると、この立派な神門と、その前の広場に授与所があります。
神門の隣には、この拝殿もあるんですけど・・・ここでお参りしなくても、神門の中に入れるので、お参りは神門の中で。
でも知らないのか、中国人観光客が、随分、ここへ引き寄せられていましたね。みんな、ちゃんとお参りできたのかな?
授与所には御朱印帳がズラリ。
大小、あったんですけど、大サイズって、紙のサイズは同じでしたが、厚さが倍!このパターンは初めて。ページ数の多い御朱印帳が欲しい方にはいいかも。
神殿
お参りする順番がある
さて、神門内部。
茅葺の屋根がとっても美しい、立派な神殿で威厳がありました。新宮市の速玉大社は「何となく女性的」って感じたんですが、ここ本宮は威厳があって男性的。でも威圧的では全然、なくて、気持ちいいです。
4つの神殿が並んでいますが、お参りする順番はこうだそうです。
②中御前(結宮・第二殿) 速玉大神(イザナギ)
③西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神(イザナミ)
④東御前(若宮・第四殿) 天照大神(アマテラス)
ふ~む・・・速玉大社は公式パンフレットで、筆頭、イザナミだったんですが、こちらはスサノオですね。イザナギ、イザナミの並びも、よくある男神であるイザナギの方が先。このへん、速玉大社が、やっぱり何かしら、あるのかも?!
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まぁ、それは置いておいて、本宮大社は何かが封印されている感じもそんなになく、薄いって言えば薄いけど、それは「何か、もうちょっとドドーンと御神氣、あったらよかったな」っていう、私の個人的欲での感想かも知れず・・・
修験道でも中心地になるからなのか、かなりいい感じでした。
※神門内は撮影禁止とのことで、写真は載せておりません。
御朱印
※本宮で大斎原の御朱印も頂けます。それから、現在は御創建2050年記念の限定金字御朱印も頂けるんですが、どっちも知らなくて頂いてこなかった(汗
皆様はぜひどうぞ~。
私にはダメだった、大斎原
大鳥居のある旧社殿地、大斎原
さて、熊野本宮大社の入口の鳥居から外を見ると目に入る、赤丸部分の大鳥居。
それが本宮から徒歩5分のこちら。大斎原の大鳥居です。
元々、熊野本宮大社はこの平地にあり熊野坐神社と名乗っていました。この場所は熊野川、岩田川、音無川の3つの川が合流する地点で、明治22年に大水害があったため近くの高台に移築され、名前も熊野本宮大社に改まりました。
現在、元社殿があった場所とこの大鳥居、そして昔、熊野古道を歩いてきた参拝者が禊をした大斎原が残されています。
で・・・・
まず大鳥居はいかにも近年の鉄骨製?というシロモノで、遠くから見るには「おお~!」というシンボリックな建造物なんですが、まぁ、極端に言えば写真映えはするオブジェと言いますか・・・
それでも大鳥居の前の田んぼは、とーーーーってものどかで、すごく居心地はよかったんです。
が、大鳥居をくぐって、ほどなくたどりつく川原が・・・どうもそこが大斎原だったらしいんですけど、私は薄いどころか「ここ、アカン」と思って、どうしても入れなかったんですよ。
ところが帰って来てからネットで調べたら、「すごいパワースポット」っておっしゃっている方が、続々、出てくるじゃないですか。
大斎原は撮影禁止で写真は出てこないので、私が「ダメで入れない」と思った場所と、皆さんが言っている「すごいパワスポ」が、ホントに同じ場所なのかはっきりしないんですが、でもそこを全部、ぐるりと回ってきた夫(エネルギー感知度は一般人)も、「あそこ、ダメだったわ~」って言ってたからな~・・・
夕方に行ったのが悪かったのかな~?朝、行ったら、よかったんだろうか??
私との相性がイマイチ?
ということで「薄い」と感じちゃうところといい、どーも、もしかして、単に三山と私の相性がイマイチなのかも???という三山巡りでしたが、でも熊野の旅は総じて、とっても楽しくて、体調もめずらしくずっと万全で、よく眠れて、お宿でも親切にしてもらえて、しかも行きの飛行機の機長さんは「熊野」さんだったという、ぜーったいに大歓迎だったに違いない旅だったのです。
一体、何に私は呼ばれていたんだろう?!大カルデラに驚嘆した、熊野の土地、そのものか?(確かにそれはラブでございます)那智の滝も、すごく良かったし!
※熊野で地味に一番、感動したのは「つぼ湯」。那智の滝、ゴトビキ岩、共々、大カルデラ噴火の産物。
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熊野本宮地区のお泊りは、川湯みどりやさんで
上記のつぼ湯のある湯の峰温泉もオススメですが、私は川湯温泉のこちらに泊まりました。
こちらの露天風呂・・・・
このように、ホントに川原にあります。だって、川湯温泉って、川原を掘れば温泉、出てくるんですもん。
露天風呂は混浴ですが、湯あみ着が用意されているので、女性でも安心です。ここで夜に見上げた星空がまた、驚くほどの満点の星でした。
何よりお宿のスタッフの皆さんが、本当に親切でした!朝食の温泉粥も胃腸の調子が整って、とっても助かりました。オススメですよ~。
移動はレンタカー
本宮地区は、結構、バスが巡回していましたが、調べてみたら冬場は運航していない路線もあったりしますので、運転出来る方ならレンタカーが便利です。
私も地元の札幌市内だと街中は怖くて運転出来ないんですが、本宮地区では運転出来ました。くねくね道も多いんですが、感覚が慣れると、都会の街中よりは運転しやすいです。
では、今日もここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!