あなたが道外からいらっしゃる観光客で、「せっかくだから、北海道らしい手付かずの自然の氣を味わいたい」と思っているなら、本来は道東がやっぱりお勧めです。
だけどもし「今回は道東までは行けない」という事情がありましたら、札幌に近い道央にもお勧めできるところが2つ、あります。
ひとつは、札幌都心から車でわずか1時間の、支笏湖。
そしてもうひとつは、ちょっと札幌からは遠いけど、支笏湖以上に「人を寄せ付けない、自然のままの氣」なのが、積丹の神威岬です。
厳しい神威岬の自然
神威岬の自然は、人に対して厳しいです。昔から海の難所として知られ、実際に行ってみても、人を寄せ付けない気配のある、断崖絶壁です。
駐車場から岬の端まで、700m
当然、岬のすぐ側には駐車場なんか作れないので、駐車場から岬の端までは、700mと、結構、距離があります。

グーグルマップより
往復で40分、掛かりますので、お時間のない時には気をつけて!
美しい”積丹ブルー”と、強い風、独特の地形
でもその断崖絶壁から覗きこむ海は、とても美しいブルー!
このブルーがいつからか、”積丹ブルー”と評されるようになり、道内では知らない人はいない、人気観光地になりました。(だから駐車場は充分、広いですよ!停められない心配はないです)
そして、断崖絶壁なだけでなく、いつでも風がかなり強い!
吹き飛ばされそうな風と、断崖絶壁・・・
よくもこんな所に灯台と、遊歩道を作ったもんだな~と、事故なかったのかな~?と、普通に思ってしまうような所です。
とても民家を建てられるような場所ではなく、だからこそ「自然のままの、人間なんか関係ない、原始の氣」が、道央ではめずらしく残っている観光地。
丸印は、近くのワクシリ岬にある「念仏トンネル」。
大正時代に、ワクシリ岬を通ろうとした灯台守の家族が荒波にさらわれるという事故があり(どうやら、当時はそこを通るしかなかったらしい)、それを契機に村人達が手彫りで掘ったもの。
両側から掘り進めるうちに、途中で合わなくなり、工事が中断したけど、念仏を唱えながら掘ると方向が分かり、完成したという・・・
なんだか、神威岬の自然の厳しさを物語るような、トンネルです。
現在は通行止めですが、行けば人は通れる模様・・・(私はこういう所、嫌いなので興味ゼロですが)
そして、先端の神威岩!
美しい積丹ブルーの中にたたずむ、この大きな岩を見ると、「神がいらっしゃる」って気持ちになります・・・
取って返して、駐車場に戻る際の景色。
このゴツゴツした断崖絶壁は、日本列島がユーラシア大陸から引きちぎられた時の、そのままの海岸線なのだとか・・・
実際に目にすると、もっと複雑に地層が積み重なっている感じがします。
地学的なことは分からなくても、地球の歴史を感じる場所でもありますよ!
神威岬の場の氣
自然が厳しいだけに、シャキッとしていて・・・人に優しいという感じではないです。清らか好きの私としても、若干、厳しすぎるような・・・。
でもここのこのシャッキリ感が大好きという方も多いので、皆様、興味をお持ちでしたら、美しいブルーの海の見学がてら、場の氣を感じてみて下さいね。
神威岬を、どう周る?コースを考える
神威岬の場所
神威岬は支笏湖と違って、札幌近郊と言うには少し遠いです。

グーグルマップより
↑ここ、積丹半島の一番、飛び出た所。
だから「千歳-札幌観光のついで・・・」よりは、「小樽、ニセコ観光のついで」が、ベスト!です。
札幌からの日帰りは可能?
途中、高速道路を利用して、片道2時間なので可能ですが、じっくり観光したい方には、「札幌-小樽-神威岬-岩内-ニセコ泊り」というコースがお勧め。
〔注意!〕ただし、これはかなりの長距離ドライブになります。私はこのコースの場合、小樽では観光しないので行けますが、小樽も見たい・・・となると、「積丹泊り」が、安全!
開門時間
なお、神威岬は入り口にはゲートがあり、時期により開閉時間が変わりますのでご注意下さい。
- 4月 8:00~17:30
- 5月 8:00~18:00
- 6月 8:00~18:30
- 7月 8:00~18:00
- 8月~10月 8:00~17:30
- 11月 8:00~16:30
- 12月~3月 10:00~15:00
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