京都のパワースポットとしては下鴨神社(しもかもじんじゃ)は有名ですが、その下鴨神社と対をなす存在として、上賀茂神社(かみかもじんじゃ)があります。

上賀茂神社、御朱印
世界文化遺産にも認定されていますし、創建年代も定かではないほど古いからか、京都の方にとっては「あって、あたりまえ」の存在なのか・・・あまり上賀茂の謎を言っている人ってネットでも見ないんですが、帰ってきてからよーく調べたら「実は謎だらけじゃん!」な、神社。
今回は大レポートになりました。ぜひ最後まで読んでね~!
目次
桜咲く上賀茂神社へ、参拝
上賀茂神社への参拝は、私は実は二度目。
一度目は10年以上前ですが、何も知らずに立ち寄ってみたら、ちょうど葵祭りの衣装を纏った斎王代がいらしていて、神事がなされていました。
これが何月何日だったのか・・・まだ葵祭りの当日ではなかったんですよ。その前にこうして上賀茂神社で神様にご挨拶して、それから当日を迎えるとの話でした。
カキツバタも咲いていたので、きっと5月のGWだったんじゃないかと思うんですが・・・
※ちなみに斎王代になるには、すんごいお金掛かるってネットでは読みましたヨ・・・何でも支度金は自己負担(!)で、数千万円とか?!
今回は、ジャスト、桜の季節に訪問!入り口の大鳥居からも桜が見えていて、期待、高まります
見事な枝垂れ桜!これは「斎王桜」という名前の御木。
美しいです!!
今回もまた祭事の日。4/3は、神武天皇遙拝式と土解祭
淡々と行われる祭事
計った訳ではないんですが、今回も祭事が執り行われていました。
到着したちょうど10:00からの神武天皇遙拝祭。参拝した4/3は、初代、神武天皇の崩御の日にあたるため、この土屋で奈良県橿原市の畝傍山東北陵を遙拝するそうです。
そして上賀茂神社では、遙拝式に引き続き、土が解けて春がくる祭り、「土解祭(どげさい)」が行われます。
※土解祭は、一時期、上賀茂神社の摂社になっていた貴船神社でも、同日同様に行われます。
土解祭の様子。この手のちょっとした神事はすごい人出ってこともなく、淡々とフツーに行われているんですね~。
土解祭自体は最後まで見ていると時間かかるので、私はこのへんで見納めしました。
こちらは上の禰宜さんがいる桜門を、外から見た写真。上賀茂神社のシンボル。
特別参拝を見逃していたorz
上賀茂神社にも特別参拝があります。
神域に入る前にお祓いして頂いて入る、一般参拝以上にぐぐっと本殿などに近づけるアレ。
なのに…出発前にぜーんぜんチェックしてなくて、知らないまま帰ってくるという大失態をおかしていましたorz
初穂料500円で、安かったのに~(T_T)
でも上記の通り祭事の日だったので、神域に入れて頂いても、どのみち、本殿には近づけなかったようなので・・・いいとしよう。
皆さんはぜひ!特別参拝があるって事は、覚えておいて下さいね!
境内の色んなパワースポットも、それぞれにパワフル!
密か~にスゴイと思った、須波神社と後ろの山
上賀茂神社は、境内が明るく開けていて、そしてスキッと清浄で、とってもいい場の氣の神社です。
その場の氣のよさは、私にはあまり色のない・・・偏りのない、「自然が持つ、そのままの氣のよさ」に感じるんですが・・・
行ってみて思ったのは、その大元は、この境内摂社の須波神社のバックにそびえる、山なんじゃないか?と。
そもそも上賀茂神社の本殿も、主祭神、賀茂別大雷神が降臨されたという、お社の北に位置する神山を遙拝する形で建っています。だから上賀茂神社の場の氣は、神山の氣が流れ込んでいるのかも知れませんが・・・
実際にはその場に立つと、この須波神社の裏手にドーンとそそり立つ小山にも、何かしらのものを感じずにはいられなかったんです。
というのも、上賀茂神社で大事にされている、この「岩上(がんじょう)」という岩。
何でも上賀茂神社の原点だとか。案内板にも
この岩上は神山と共に賀茂信仰の原点であり、古代祭祀の形を今に伝える場所である。神と人との心の通路でもあり、「気」の集中する場所である
と、書かれています。この岩上が、須波神社への階段の脇にあるんです。
でも・・・
私は岩上は「カモフラ」と思ったんですよ。なーんにも感じなかった。
それより、岩上の側にあった某場所が「あ、ここは何かが降臨する場所だな」って、感じたんです。(詳しい場所はヒミツ)
さて、岩上の間近にあるのが、この小さな須波神社。
本体はバックの山、そのものなんじゃないかと思います。
須波神社自体は、居住地を守る神様がお祭りされているそうですが・・・
上賀茂神社の中鳥居から楼門までの間の場所は、特にこの山からのパワーに満たされている気がしました。だからとっても場の氣がよくて、言ってみれば「上賀茂らしい」場所って、そのへんです。
縁結びの片山御子神社(片岡社)
謎めいていた須波神社のすぐお隣にあるのが、この穏やかで可愛らしい片岡社。
上賀茂神社の本殿にお祭りされている賀茂別大雷神のお母様、賀茂玉依姫命をお祭りしています。玉依姫と言っても、有名な神武天皇のお母様の玉依姫とは違うらしいですよ。
山の自然の氣そのままなこの一帯のエネルギーと違って、とっても優しい感じ。
縁結びの神様って、こういうのなんですね!(それはちょっと、分かってきた!)
桜門へと渡る、すぐ隣の片岡橋から。
立砂(たてずな)、ヤバい!
立砂っていうのは、神武天皇遙拝式をやっていた土屋のお隣にある、この円錐の砂のこと。これも中門から楼門の間にあります。
神が降臨した神山を模して作られたものだそうで、神の依代(よりしろ)。
2つあるのは陰陽思想の影響だそうです。盛り塩の原形でもあるそう。
土解祭での神事のためか、私が通りかかった時、普段は周囲に張られているロープがちょうど外されたところで、間近まで接近することが出来ました。
すると「パン!」と強く跳ね返されるエネルギー!
どうやら、私が「どんなものか感じてみよう」として、無意識に進入しようとしてしまったようです。跳ね返されたという事は、ホントに人の意志なんか入れない、神の依りしろなんですね!
上の二本の松葉が、多分、アンテナ・・・
上賀茂神社最大の謎は、御祭神が何なのかだと思う
そんな訳で、ちょっと散策しただけでも色んなアヤシイものがあった上賀茂神社なんですが、帰ってきて改めて調べたら、一番の謎は「結局、祭られているのは、何なの?」って事でした。
私は調べる前は名前から雷神だと勘違いしていたんですが、現地でもどうもそれっぽい感じを何も感じなくて「?」と思ったんですが、それもそのはずでした。
上賀茂の御祭神は、雷神なんかじゃなかったんです。
本殿にお祭りされている、主祭神は「賀茂別大雷神」(かもわけいかづちのおおかみ)
だから上賀茂神社の正式名称も「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちじんじゃ)
参拝する前にこれだけチェックしていて、雷神だと勘違いしていた訳ですが・・・
賀茂雷大神(かもいかづちのおおかみ)じゃなかったんですよ。
賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)、「別」が入っていたんですよ。
雷を別けるほど、強い神様
って、意味なんだそう(!)
で、帰ってきてから、改めて上賀茂神社の公式サイトでよーーーく御由緒の物語を読むと・・・名乗ってないんですよ・・・賀茂別雷大神様。
ただ、賀茂玉依姫様が、川で拾った美しい矢の力で身ごもられた御子ってだけで、おじいちゃんにあたる下鴨神社の主祭神、賀茂建角身命が「父はだれ?」と聞いたら、「天津神」(←!)と答えて、天に昇ってしまったってだけで(で、ふたたび御子に会いたいと、こい願ったお母さんとおじいちゃんの願いによって、降臨されたのが神山なんだそうな)、名乗ってない。
・・・誰?誰やねん??!
まぁ、父は天津神というからには現皇室ゆかりではあるので、上賀茂神社は実際に両陛下が参拝されているそうです。
でも、この謎に言及している方は、ネットでもあまりいないのは、私はすごーーーい不思議。
ただ、それが誰であるにしても、上賀茂神社のエネルギーは人格神のものっていうよりは、やっぱり「自然のエネルギー」って感じが強いです。
同じ「自然のエネルギー」でも、貴船神社や伊勢の内宮と・・・すごい似てるけど違う感じなのは、上賀茂神社ってよく「下鴨は女性的、上賀茂は男性的」って評されるんですけど、その”男性性の感じ”なのかも知れません。
上賀茂神社、境内MAP

※画像は上賀茂神社、公式サイトよりお借りしました
この記事に載せた場所と、その他モロモロで~す。
新宮神社っていうのは、山中の貴船神社まで、なかなか行けなかった京都の庶民のために設けられた神社で、お祭りされているのは貴船の主祭神、高龗神(たかおかみのかみ)です。
おまけ・神馬とたわむれる♪
中鳥居の付近に、神馬舎があります。
行きはまだ神馬がいなかったんですが、帰りは出ていたので、餌のニンジンをあげてみることに(確か、300円でした)
係りのおじさんに、「手の先にニンジンを乗せるとカブッと噛まれるので、手の平に乗せて」と、人参のスライスを乗せられて・・・
おお!
神山号、大人しくてカワイイ みんな笑顔(多分、神山号も)の、いい写真♪
上賀茂、下鴨神社は、京都旅にお誘い頂いた友達と参拝したので、撮って頂きました。感謝です。
下鴨神社の記事はこちらから♪
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